タイの古都チェンマイを走るMAZDA2セダン(写真提供 = Shutterstock)

タイの古都チェンマイを走るMAZDA2セダン(写真提供 = Shutterstock)

「デミオ教習車」に熱い視線!コンパクトカーにもっとセダンを!

マツダ・デミオといえば、日本国内では5ドアハッチバックだけです。けれども、マツダは東南アジアや南米ではセダンもつくっています。東南アジアでは、タイの工場でセダンを生産しています。このデミオセダンが2019年度から、ちょびっとだけ日本国内に逆輸入されることになりました。国内の自動車教習所向けに教習車として販売されることになったのです。この「デミオ教習車」(正式名称はマツダ教習車)に対して、クルマ好きな人たちから熱い視線が送られています。「教習所だけでなく、オレたちにも売ってくれないかなあ……。」 デミオセダンへのあこがれは結構強い気がします。そこで今回は、このあたりについてお話させてください。

日本のコンパクトカーはハッチバックばかりになってきているね。セダン好きな私としては、寂しいかぎりですよ。
国内ではセダンが不人気ですからね。セダン好きなユーザーは乗り心地を重視するので、どうしても、そのニーズに応えて大きなクルマを開発する傾向が出てきます。
もしデミオにセダンがあったら、もうちょっと後部座席が広いですよね。コンパクトカーにもそういうクルマの選択肢があるといいですけどねぇ。

「アクセラ教習車」の後継車として登場

MAZDA3ではデカすぎるから…

最近、自動車教習所に通った人なら、教習車にマツダのクルマが多いことをご存じかもしれませんね。

マツダは教習所向けの販売にとても力を入れています。

マツダは、運転しやすいクルマづくりを目指していて、自社のクルマは教習車にピッタリという自負があるようです。

直近で販売されていたのは、デミオのお兄さんである「アクセラ」タイプの教習車でした。

けれども、アクセラは2019年5月に、「MAZDA3」として生まれ変わり、セダンは4660×1795×1445mmという、さらに大きなクルマになりました。

マツダは教習車としては、もうちょっとコンパクトなセダンのほうがふさわしいと判断し、タイ工場で生産しているデミオセダンを逆輸入させることにしたのです。

海外ではデミオは「MAZDA2」という名称なので、「MAZDA3セダン」の逆輸入となりますね。

でも、通称は「デミオ教習車」、そしてマツダが発表した正式名称は「マツダ教習車」なので、それらの呼称に従いましょう。

デミオ教習車の大きさは…

このデミオ教習車(マツダ教習車)の大きさは、次のとおりです(ご参考までにデミオハッチバックのデータもカッコ内に付記します)。

全長:4,410mm(4,060mm)
全幅:1.695mm(1,695mm)
全高:1,470mm(1,525mm)

デミオハッチバックに比べて、全幅は変わりませんが、全長が長いので、後席や荷室に余裕があることをうかがわせてくれます。

全高はハッチバックより低いので、セダンらしい流麗なフォルムですね。

タイ工場で生産販売しているセダンは、実は、全長が4,320mmです。

けれども日本では教習車は、政府の規定によって、全長が4.400mm以上なければいけません。

そこでデミオ教習車は、バンパー部分の補強によって、通常のセダンよりも全長を伸ばしています。

エンジンは、デミオハッチバックのガソリン車と同じ1.5リットルで、最大出力なども変わりません。

ミッションは、6速オートマ、または6速マニュアルです。

 

5ナンバーセダンとしての期待

デミオセダンに垂涎

このデミオ教習車の登場を知って、私は「いいなぁ」としばらく垂涎のポーズのまま固まっておりました。

もし、このサイズ感のセダンがあったら、ハッチバックよりも後席にすこしだけ余裕があるはずです。

それなら、大家族を抱える私も、大手を振ってデミオを所有することができたはずです……。

いまの国内のセダン不人気を考えると、夢のまた夢かもしれませんが、個人的には、デミオセダンを国内の一般ユーザー向けに販売してもらえたら、どんなにいいだろうと思わざるをえません。

カペラ以来のコンパクトセダンの歴史

マツダには、5ナンバー枠で運転しやすいセダンをいっぱいつくってきた歴史があります。

私は、個人的には、自動車教習所でマツダの5ナンバーセダン「カペラ」に乗って運転を学びました。

レンタカーでもずいぶん利用して、このクルマによって長距離ドライブの腕を鍛えられました。

正直言って、地味目なクルマで、派手に売れているふうはありませんでしたが、いまのデミオに通じるとても運転しやすい実力派のコンパクトカーでした。

このほかに、マツダには、ファミリアセダンというクルマもありました。

私はこのクルマには数回しか乗ったことがありませんが、カペラと同じく、「走る」「曲がる」「止まる」を忠実にこなす、いいクルマという印象があります。

もっとコンパクトセダンを!

けれども、いまのマツダには、5ナンバー枠のコンパクトセダンはありません。

タイからわざわざMAZDA3を逆輸入せざるを得ないほど、5ナンバー枠が空白域になっています。

この状況はほかの自動車メーカーもほとんど同じで、このために、いま、5ナンバー枠のコンパクトカーは、ハッチバックとほとんど同義語になってしまっています。

これは寂しいことですね。

ここでふと頭のなかをよぎるのは、アウディA3セダンというクルマです。

このクルマは、かつてハッチバックばかりになっていたCセグメントのコンパクトカーの世界に、新しいセダンとして登場して、見事にユーザーの心をとらえました。

アウディA4がどんどん大きくなっていくなかで、「弟分のA3のほうが乗りやすい」とダウンサイジングしてくるユーザーも多かったようです。

「売れない」はずのコンパクトセダンが売れたのです。

その結果、いまではライバルのメルセデスベンツやBМWでも、A3に対抗するコンパクトセダンを投入する動きが出てきています。

私は、BМWのディーラーさんから「次の1シリーズにはセダンも登場します」と聞かされて、非常に気になっております。

果たしてBМW1シリーズのセダンが日本に入ってくるかどうかは未知数ですが、Cセグメントでセダンが復活しつつあることを肌で感じています。

デミオセダンなら「起爆剤」になれる!

そのようなわけですから、Cセグメントのひとつ下に位置する、デミオなどのBセグメントでも、何とかセダンが復活してくれないものかと思ってしまうわけです。

その場合、アウディA3に匹敵する「起爆剤」の活躍ができるのは、デミオセダンのほかにありません。

デミオはこのクラスで随一の走りが楽しいクルマです。

後席がせまいのが難点ですが、セダンとなれば、その欠点がすこし緩和されます。

かつてアウディA3の乗りやすさを味わったユーザーがA4などからダウンサイジングしてきたように、デミオセダンの楽しい走りに共鳴する人たちがBセグメントに戻ってくる可能性は、かなりあるのではないでしょうか。

エアポケットになり始めているBセグメントのセダン市場で、デミオが暴れてくれる日が来ることを願うばかりです。

 

最後まで読んでくださってありがとうございました。

 

 

 

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