ホンダフィットの外観(後ろ姿)

【マツダ・デミオ vs ホンダ・フィット】走り・広さ・燃費などを比較

マツダのデミオとホンダのフィットって、どっちがいい? その答えは人によってかなり違うと思います。いまの国産コンパクトカーのなかで、デミオとフィットはいちばん対照的なクルマです。もしあなたが走りやデザインを優先するならデミオです。一方、広さを求めるならフィットです。ただしフィットはバリエーションが豊富で、比較的高価格帯であれば走りでもデミオにひけを取りません。デビューしてからともに相当に磨きこまれ、熟成されてきました。その魅力を徹底比較してみましょう。この記事では、親記事「【マツダ・デミオ】ライバル車と徹底比較!走りは?後席 荷室の広さは?」を補完するかたちで、デミオとフィットの違いを明確にしたいと思います。

ホンダ・フィットは、デミオよりも室内が広いそうですね。
ええ、フィットはとくに後席がすごく広いんです。大人4人くらいで乗るなら、デミオよりも断然、フィットがお薦めです。
フィットの走りはどうなんですか?
フィットはパッケージングが見事なクルマで、全体の重心がとても低いです。だから、室内を広くとったクルマのわりには乗りやすいです。

ホンダ・フィット外観 横

【マツダ・デミオ vs ホンダ・フィット】広さは? 人気度は?

ホンダ・フィット室内 後部を外から見る
ホンダ・フィット室内 後部座席の広さをチェック
ホンダ・フィット 荷室の広さ

※ このクルマはフィットハイブリッドです。

現行型のマツダ・デミオは2014年9月に、ホンダ・フィットは2013年9月にデビューし、それぞれ改良が重ねられていまは熟成期に入っています。

基本的なデータを下記の比較表で見てみましょう。

ここでは、標準グレードであるデミオS(1.5リットルのガソリンエンジン車)と、フィット 15XL ホンダセンシング(同)の諸データを比べております。

 デミオS(FF)フィット15XL 
ホンダセンシング (FF)
現行モデル2014年9月~2013年9月~
タイプハッチバックハッチバック
定員5人5人
全長4,060mm3,990mm
全幅1,695mm1,695mm
全高1,525mm1,525mm
室内長1,805mm1,935mm
室内幅1,445mm1,450mm
室内高1,210mm1,280mm
車両重量1,050kg1,070kg
最小回転半径4.7m4.9m
月間販売台数6,474台10,813台

この比較表からは、次のようなことがわかります。

フィットは広さで優位

デミオとフィットの外形のサイズはあまり変わりません。

どちらもコンパクトにおさまっています。

ただ、室内の広さは、フィットのほうがあります。

フィットは、燃料タンクを通常の後席下やその後ろではなく、前席下におく独自のパッケージングになっています。

そのために後席の足元や頭上には、デミオでは考えられないくらいに余裕があります。

月間販売台数でもフィットに軍配

上の比較表で月間販売台数とあるのは、日本自動車販売協会連合会が発表した2019年3月の実績データです。

フィットは1カ月で10,813台売れています。

デミオの方は6,474台でした。

フィットのほうが多く販売されています。

どちらも人気があるクルマですが、販売力で勝るホンダが実力を示したといえそうです。

 

【マツダ・デミオ vs 日産 ノート】価格は? 走りは? 燃費は?

ホンダ・フィット外観 前
ホンダ・フィット外観 後

次に、デミオとフィットは、価格や走り、燃費の面ではどう違うのでしょうか。

いろんなグレードのクルマを十把一絡げにして見てもわかりづらいので、廉価グレード、標準グレード、話題のグレードの3つに分けて比べてみましょう。

燃費については、国交省「自動車の燃費性能に関する公表(平成31年5月1日現在)」から、国交省審査値であるJC08モード燃費値を引用させてもらいました。

廉価グレード デミオC vs フィット 13G・F

 デミオC(FF)フィット13G・F(FF)
車両本体価格1,393,200円1,428,840円
エンジン水冷直列4気筒DOHC16バルブ水冷直列4気筒DOHC16バルブ
総排気量1,496cc1,317cc
最大出力110ps(81kW)/6,000rpm100ps(73kW)/6,000rpm
最大トルク14.4kg・m(141N・m)/4,000rpm12.1kg・m(119N・m)/5,000rpm
トランスミッション6ATCVT(無段変速車)
燃料タンク容量44リットル40リットル
使用燃料レギュラーガソリンレギュラーガソリン
燃費(JC08モード)19.2km/リットル24.6km/リットル

いちばん安いグレードを見比べてみることにしましょう。

FF、オートマ車のデータを並べてみました。

車両本体価格は、デミオのほうが割安ですね。

デミオは廉価グレードも含めて、後述する先進安全技術を標準装備していますから、その点を考えると、このグレードのデミオはかなり割安感があります。

エンジンも、デミオのほうが勝っています。

デミオは廉価グレードも含めて、クラス最高の1.5リットルエンジンを搭載しています。

ただ、燃費の面では、フィットの圧勝ですね。

整理すると、

割安で走りのいいデミオをとるか、広くて燃費のいいフィットをとるか、

この視点で判断なさるといいと思います。

標準グレード 1. デミオS vs フィット 15XL ホンダセンシング

 デミオS(FF)フィット15XL 
ホンダセンシング(FF)
車両本体価格1,490,400円1,853,280円
エンジン直列4気筒DOHC16バルブ直列4気筒DOHC16バルブ
総排気量1496cc1496cc
最大出力110ps(81kW)/6,000rpm132ps(97kW)/6,600rpm
最大トルク14.4kg・m(141N・m)/4,000rpm15.8kg・m(155N・m)/4,600rpm
トランスミッション6ATCVT(無段変速車)
燃料タンク容量44リットル40リットル
使用燃料レギュラーガソリンレギュラーガソリン
燃費(JC08モード)19.2km/リットル22.2km/リットル

次に、それぞれの標準的なグレードを見比べてみましょう。

FF、オートマ車のデータを並べてみました。

まず車両本体価格は、デミオのほうが30万円以上安いです。

この違いは大きいですね。

価格面では、フィットのほうが明らかに格上です。

この2台を比べていいものかと困惑するほどです。

同じBセグメントのコンパクトカーでも、フィットのほうが標準の価格帯が高めになっていることがわかります。

エンジンについては、デミオが110馬力なのに対して、フィットは132馬力あります。

こうなると“車格”の違いすら感じさせられます。

ただ、最大トルクで比較すると、どうでしょうか。

デミオ:14.4kg・m(141N・m)/4000rpm

フィット:15.8kg・m(155N・m)/4600rpm

パワーはあまり変わらなくなります。

日常的によく使う低中回転域では、デミオも遜色ないです。

燃費面では、明らかにフィットのほうが上ですね。

整理すると、フィットは標準グレードの価格帯が高めです。

高額を出せば、走りのいいフィットを相棒にすることができます。

ただ、もっと割安な値段で、走りに遜色のないデミオを購入できます。

予算的にみれば、デミオのほうが魅力的に感じられます。

標準グレード 2. デミオS vs フィット 13G・L ホンダセンシング

 デミオS(FF)フィット13G・L 
ホンダセンシング(FF)
車両本体価格1,490,400円1,653,480円
エンジン直列4気筒DOHC16バルブ直列4気筒DOHC16バルブ
総排気量1496cc1317cc
最大出力110ps(81kW)/6,000rpm100ps(73kW)/6,000rpm
最大トルク14.4kg・m(141N・m)/4,000rpm12.1kg・m(119N・m)/5,000rpm
トランスミッション6ATCVT(無段変速車)
燃料タンク容量44リットル40リットル
使用燃料レギュラーガソリンレギュラーガソリン
燃費(JC08モード)19.2km/リットル24.6km/リットル

デミオとフィットの価格差が大きすぎて、何だか比べた感じがしなかったので、もう少し価格帯の近いところでも比較してみました。

フィット13G・L ホンダセンシングとの対決です。

価格面では、これでもまだデミオのほうが25万円以上安いです。

エンジンは、フィットのほうが1.3リットルになってしまうので、デミオの勝ちになります。

ただ、燃費はフィットのほうがいいです。

価格面の違いが残りますので、本当に比べにくいですね。

この2台でみれば、やはり割安感の強いデミオを選ぶ人が多いのではないでしょうか。

あとはフィットの広い室内を魅力的と感じるかどうかです。

話題のグレード デミオXD vs フィットハイブリッド

フィットには、ハイブリッドモデルの「フィットハイブリッド」があります。

燃費の面では、フィットのなかでいちばん気になるモデルです。

そこで、デミオのなかでいちばん燃費のいい「デミオXD」とこの「フィットハイブリッド」を“エコ対決”させてみました。

「フィットハイブリッド」には、廉価グレードから上級グレードまで多彩なモデルがあります。

価格帯は、ベースグレードが1,699,920円、上級グレードは2,367,360円。

ずいぶん高いです。

どれをエントリーしていいのか悩みましたが、ここでは、デミオXDとほぼ同じ価格の「ハイブリッド・F」で比べてみました。

 デミオXD(FF)フィット
ハイブリッド・F(FF)
車両本体価格1,814,400円1,815,480円
エンジン直列4気筒DOHC16バルブ・ディーゼルターボ直列4気筒DOHC16バルブ+モーター
総排気量1,498cc1,496cc
最大出力105ps(77kW)/4,000rpm110ps(81kW)/6,000rpm、モーターは29.5PS(22kW)/1,313-2,000rpm
最大トルク25.5kg・m(250N・m)/1,500~2,500rpm13.7kg・m(134N・m)/5,000rpm、モーターは16.3kgf・m(160N・m)/0-1,313rpm
トランスミッション6AT7AT
燃料タンク容量44リットル40リットル
使用燃料軽油無鉛レギュラーガソリン
燃費(JC08モード)26.4km/リットル34.0km/リットル

燃料代ではいい勝負

フィットハイブリッドの燃費(JC08モード)は、34.0km/リットルでした。

通常のフィットよりもさらに環境にやさしいクルマだといえます。

ただ、デミオのディーゼル車も健闘しています。

デミオXDの燃費は、26.4km/リットルです。

このクルマは、料金の安い軽油で動きますので、燃料代はかなり安くなります。

このエコ対決は、ハイレベルのいいい勝負だといえるでしょう。

走りはフィットハイブリッドが優勢

デミオのディーゼル車は、「走りのデミオ」を体現したようないいクルマです。

最大トルクが25.5kg・m(250N・m)/1500~2500rpmと非常に太いです。

日常的によく使う中低回転でも、ぐいぐい加速してくれます。

ただ、ホンダハイブリッドは、エンジンとモーターによって、デミオを上回る加速力を得ています。

実際にアクセルを踏みこんだときの感触は、このクラスで加速がいいと話題の日産ノートe-POWERに勝るほどパワフルです。

フィットは燃料タンクを前席下におく独自のパッケージングで、クルマの重心を低くすることに成功しています。

それもあってフィットハイブリッドの走りはいいです。

改良によってボディの静粛性も高めているので、このクラスのトップレベルの上質感があります。

フィットハイブリッドはお薦め

先進安全技術がオプションで追加

フィットハイブリッド・Fはお薦めだと思います。

ただ2点、気になることがあります。

フィットハイブリッド・Fには、ホンダの先進安全技術である「Honda SENSING」が標準装備されていません。

後述しますが、ホンダの先進安全技術はとても優れています。

その恩恵にあずかるためには、このモデルでは約10万円のオプション追加が必要です。

フィットは、総じてデミオに比べて価格帯が高めだと感じさせられます。

フィットハイブリッドを購入する際には、あなたの契約するグレードに先進安全技術が装備されているかどうかを確認するようにしてください。

走りの味つけは対照的

デミオXDとフィットハイブリッド・Fは、クルマの個性がかなり異なります。

フィットは広い室内に大人数で乗って、余裕のドライブを楽しむクルマです。

それに対して、デミオは基本的に少人数で乗って、小気味よくキビキビと走らせるクルマです。

運転しやすいので通勤・通学などにぴったりです。

乗り比べてみて、絶対的なパワーではフィットハイブリッド・Fのほうが上ですが、操舵感はデミオXDのほうが勝っていて楽しかったです。

味つけのしかたが異なるので、もしどちらかを購入ということであれば、試乗してみることをお薦めします。

 

ホンダ・フィットに試乗するには…

デミオとフィットは、これまで述べてきたとおり、かなり個性が違いますから、どちらがあなたに合っているか、よく吟味したほうがいいと思います。

もしあなたがディーラー以外のところでフィットを試乗してみたいなら、下記のカーシェアリングがとくにお薦めです。

ホンダ系のEveryGo

EveryGo(エブリ・ゴー)は、ホンダが2017年11月から首都圏と関西圏ではじめたレンタカー・カーシェアリングサービスです。

東京を中心に駐車場スポット(ステーション)を展開しています。

マーケティングを兼ねて運営されているので、利用料金はリーズナブルです。

基本的にはレンタカー利用が多いのですが、平日は15分200円(他に距離料金15円/1km)で短時間のカーシェアリングが可能です。

フィットハイブリッドなどの最新車種の上級グレードに乗れます。

大手カーシェアリングサービス

ホンダのEveryGoはとても魅力的なサービスなのですが、まだ拠点が少ないのが難点です。

とくに地方には少ないです。

そこで次にお薦めしたいのは、タイムズカーシェア、カレコ・カーシェアリングクラブ(略称=カレコ)、オリックスカーシェアなどの大手カーシェアリングサービスです。

あなたが東海地区にお住まいなら、名鉄系のカリテコも拠点数が多くて便利です。

いずれも15分200円ほどの利用料金で利用できます。

タイムズカーシェアリングやオリックスカーシェアなどではデミオも多数用意されているので、ぜひ気軽に乗り比べしてみてください。

カーシェアリングについては、親サイトで下記の記事をご用意しています。本1冊分くらいの分量で、これを読めばあなたもカーシェアの達人になれますので、よければ、立ち寄ってみてください。

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