マツダデミオの外観デザイン = Shutterstock

写真提供=Shutterstock

【マツダ・デミオ】美しき「魂動」デザインを纏うジャパン・コンパクト

マツダ・デミオは、国内のコンパクトカーのなかでもとくにデザインが素晴らしいクルマです。このデザインは奇抜な思いつきで生まれたものではありません。それは伝統的な日本の美意識に深く根ざしています。「どや顔」が目立つ最近のライバル車たちとは対照的に、デミオは、静かに凛とした美しさを宿しています。実直なマツダの職人たちが生み出すこの小粋なクルマは、ヨーロッパなどの街並みのなかでも異彩を放ちます。この記事では、デミオに乗るのがますますうれしくなるような、外装デザインのエピソードをご紹介させていただきます。

最近、マツダのクルマは本当にカッコいい♡
ほぼ全車を統一デザインにして、それを磨きこんでいる感じだね。何だか、メルセデスとかBМWとかと似てきている……。
いちばん小さいデミオにこの統一デザインを与えるのは大変だったみたいです。でも、デミオも見事にカッコよくなりましたね!

デミオに宿る、日本の美意識

2012年8月にモスクワで展示されたマツダのコンセプトモデル「靭(SHINARI)」。野生動物が疾駆するその美しさを体現している (写真提供=Shutterstock)

2012年8月にモスクワで展示されたマツダのコンセプトモデル「靭(SHINARI)」。野生動物が疾駆するその美しさを体現している (写真提供=Shutterstock)

俊敏な猫のようなマツダデミオの外観 (写真提供=Shutterstock)

現行型デミオは、「魂動」デザインをもとに生み出されました (写真提供=Shutterstock)

マツダが生み出した統一コンセプト

デミオの外装デザインについて語ろうとしたら、まず、デミオだけでなく、マツダのクルマすべてに共通するデザインコンセプトについてふれなければいけません。

マツダは2010年ごろから、ほぼすべてのクルマに統一のデザインを与えています。

それは、たとえばドイツのメルセデスベンツやBМWが、どのクルマを見てもメルセデスであるとか、BМWであるとか、すぐにわかるのと同じものです。

そして、面白いのが、マツダが生み出した統一デザインコンセプトの中身です。

メルセデスやBМWなどのライバル車たちがどちらかといえば、威圧するような迫力を前面に出しているのに対し、マツダのデザインはどこまでも静かなのです。

それはとても日本的です。

虚飾をそぎ落とす「引き算」によって生まれたかたちには、声高な主張はしませんが、深い存在感があります。

日本からこのように独自のカッコいいクルマたちが誕生したことは、海外でも高く評価されています。

生命感のある「魂動」デザイン

上の画像は、マツダがすべてのクルマに与えた統一デザインのもとになったデザインモチーフとコンセプトモデルです。

そこにあるのは、クルマは命あるものだという考え方です。

こんなことを大真面目にみんなで考えているマツダという会社が、私は好きです。

そのデザインコンセプトは、「魂動(こどう)」という造語で表現されています。

「魂動」デザインにしたがって、アテンザ、アクセラなどの兄弟車には、野生動物が疾駆するような伸びやかなかたちが付与されました。

デミオの場合は、全長が短いですから、伸びやかさは表現しにくかったようです。

さんざん悩んだデザイナーたちによってデミオに与えられたかたちは、ネコなどの野生動物が俊敏に跳ねる前の一瞬のすがたでした。

カッコいいデミオ誕生の背景には、このような深いデザイン追究の軌跡がありました。

 

デミオの塗装、匠の技が支える

何層にも重ね塗りして深い赤を出す

「ソウルレッド」も匠たちの技によって支えられている (写真提供=Shutterstock)

「ソウルレッド」も匠たちの技によって支えられている (写真提供=Shutterstock)

マツダ・デミオの外装は、エンジニアやデザイナーらのほか、多くの熟練の職人たちによって仕上げられていきます。

この工程では、先端の工作ロボット技術だけでなく、日本の匠の技が発揮されています。

この点が、海外のプレミアムコンパクトカーに勝るとも劣らない、デミオのすごいところです。

たとえば、マツダのシンボルカーラである「ソウルレッド」。

この深い赤をデミオに与えられるのは、熟練の職人たちしかいません。

彼は1台1台と向き合い、スプレーガンを手にして、繊細な色の変化に意識を集中させて、何層にも重ね塗りしていきます。

この仕事は、マツダの公式サイトで、次のように紹介されています。

「1つの色は複数の色を何層も重ねることで生まれます。それぞれの色を適切に塗装し、トータルで色を完成しなければなりません」。

「ソウルレッドでは深みのある赤を表現するため、ある色を多めに吹きつけます。それは通常あまり例のない吹きつけ回数です。そこをしっかり吹けるかが、出来映えを大きく左右します」。
色の粒子や定着の具合、濃淡や深み、艶などを確認しながら、瞬時に吹き方を変えていく。経験を積んだ確かな技が、マツダらしい魂のカラーを生み出している。(引用元:マツダ公式サイト・「スプレーガンと塗料の調整。それが、塗装のすべて」

職人たちは、こうしてすべてのデミオに、まったく同じソウルレッドの魂を吹き込んでいきます。

いかにも日本人らしい手仕事によって、デミオはあなたに届けられるのです。

 

海外の街並みに映えるデミオのデザイン

クロアチアの街を走るマツダデミオ(マツダ2)(写真提供=Shutterstock)

クロアチアの街を走るマツダデミオ(マツダ2)(写真提供=Shutterstock)

フィアット、ルノーにも負けない存在感

マツダ・デミオは、ヨーロッパやアジアなどにも輸出されています。

いろんな国の街並みのなかに、デミオは入っていっています。

ヨーロッパなどでは、フィアット500、ルノー・トゥインゴなどの個性的でカッコいいコンパクトカーがたくさん走っていますが、マツダ・デミオは、それらのライバル車たちに負けない存在感で、人々に評価され、受け入れられています。

デミオの外装は、そんなハイレベルに仕上がっています。

日本発で、こうしたカッコいいコンパクトカーが輩出されたことは、私たち日本人にとって、うれしいことですね。

力を結集して生み出した造形

ヨーロッパのコンパクトカーのなかには、有名なデザイナーによって形作られたクルマが少なくありません。

それに対して、マツダ・デミオは、マツダの人々が総力を結集して生み出したクルマです。

彼らは、ひとつのデザインコンセプトを共有し、チームプレーによってこのクルマを造形しました。

そういう意味で、デミオは、とても日本的なクルマだと思います。

そういうクルマを、私たちは楽しみ、その造形美を味わうことができます。

愉快な時代になったなと思います。

 

最後まで読んでくださってありがとうございました。

 

 

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